引用元:amazon.co.jp
2007年のアメリカ映画
ロンドン郊外、豪華な邸宅に住む著名なミステリー作家のワイク(マイケル・ケイン)のところに、妻の不倫相手で美容師のティンドル(ジュード・ロウ)がやって来る
「奥さんと離婚してください」
と要求するティンドルに、ワイクは、
「妻の持っているネックレスを盗んでほしい」
と逆に提案する
曰く「ネックレスには保険が掛けられているから、お互いにとって利益のある話だろう」と
ティンドルはこの話にリスクを感じつつも、経済的な苦しさもあって引き受けるか迷う
1972年のイギリス・アメリカ映画「探偵スルース」のリメイク
すっと前にオリジナル版を観て気に入った思い入れもあって、期待しつつ劇場で鑑賞
マイケル・ケインが35年前とは逆の役どころを演じていることに、最初は戸惑ったものの、美しくも愚かな若者役から、富と名声を得た老獪な作家役に転じることは、年齢からするとむしろ自然で、オリジナル版でローレンス・オリヴィエが演じたのに等しい風格を漂わせている
またジュード・ロウも(もう若くはないけれど)かつてマイケル・ケイン演じた若者役を好演している
果たして35年後にジュード・ロウが作家役を演じるだろうか?
映画「アクトレス 女たちの舞台」という作品では、若い頃に演じた役と敵対するオトナの役をジュリエット・ヴィノシュが演じているけれど「(探偵)スルース」の構成を参考に昇華させたのではないかと思う