引用元:hulu.jp
舞台は大阪のドヤ街・釜ヶ崎
愚連隊「信栄会」の会長を務める信(津川雅彦)は、自分たちよりも大きな縄張りを持つ「大浜組」に対抗する為、子分たちにも相当のプレッシャーをかけていた
ところが当の子分たちは、信から禁じられていたにもかかわらず、日雇い稼ぎの男たちから採血し、それを販売するという小遣い稼ぎを続けていた
その「採血販売」を手伝っていたのが、花子(炎加世子)という、なかなか肝の据わった若い女で、花子は立場の弱い訳アリな男たちに対しては容赦無く値切ったりしながら、上手に切り盛りしていた
時代感が強過ぎて、驚きの連続
主演の炎加世子は、「気合一発」的な演技ではあるけれど、こういう作品の主演にはむしろ適役に思えた
松竹ヌーベルバーグの代表的女優、というのを鑑賞後に知ったけれど、キャリアの短さも個性の魅力に合っている気がする
1960-1970年代の大島渚監督作品は、本作の様に時代を切り取った様で、(フィクションとはいえ)今となっては歴史的価値を感じさせるものが多い
ちなみに釜ヶ崎という名前は正式な地名ではなく、いわゆるあいりん地区を含む地域の通称
明日は、ロマン・ポランスキー監督作品をご紹介