引用元:eiga-watch.com
1968年の作品
大阪の天王寺
大安吉日に和歌山方面に出発する電車は、南紀白浜に向かう新婚カップルで満員
車内でイチャつく彼らに、専務車掌の大作(フランキー堺)は乗車券の確認をするのにもひと苦労していた
そんな独身の大作は、新宮駅前の鮨屋「丸新」の娘、雪子(新珠三千代)に会いたくてしょっちゅうその店に通っていたが、いつも雪子の母のうめに邪魔をされてしまう
一方、近所に住む幼馴染の晴坊こと晴子(倍賞千恵子)は、そんな大作に夢中で必死にアプローチするも、大作の目には雪子しか入らないのか相手にしない(結構無理がある設定)
11作続いた松竹の「旅行シリーズ」の第一弾
当時の天王寺駅周辺や、また宮崎と共に新婚旅行の行き先として人気だった白浜の観光名所と、そこにやってくる人たちの様子が観られるのは資料としても貴重
ちなみにフランキー堺という芸名は、学生時代に進駐軍のキャンプにジャズバンドのドラマーとして出入りしていた時に通りがいいようにと名付けたもの
その後、築地のクラブで演奏しているところを本作で父親役を演じている伴淳三郎に見いだされて映画デビューしている
写楽の研究家として、また噺家としての顔もあったらしく、なるほど車掌の役も細かい動きまで習得して演じている様子が伝わってくる
明日は、シャーリーズ・セロン出演作をご紹介