無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

932. blank13

f:id:desertislandmovie:20220401112543p:plain

引用元:blank13.com

 

タイトルの通り、13年間不在だった父親の居場所がわかる場面から始まる

 

 

その父親雅人(リリー・フランキー)は、いつも競馬やマージャンに明け暮れ、そして常に借金取りに追われていた

 

そんな時、妻の洋子(神野三鈴)、長男のヨシユキ(斎藤工)、次男のコウジ(高橋一生)はいつも部屋の灯りを消して、物音を立てずに息をひそめていた

 

ある日、「タバコを買ってくる」と出て行ったきり戻らなかった父親

 

残された三人は死ぬ思いをして、父親の残した400万円の借金を返済してきた

 

 

 

13年後の今、胃癌で入院中であること、また余命3ヶ月であることを知らされ、今は大手広告代理店に勤めるヨシユキ、現金輸送の仕事をしているコウジが、母親の元に久しぶりに集まる

 

許せない思いは消えないものの、余命短い父親のお見舞いに行くのか?

 

その場で全員が「無いかな」という意見で一致したものの、当時幼かったコウジには、一緒にキャッチボールをした楽しい思い出もあり、複雑な気持ちのまま病院に会いに行く

 

ところが、久しぶりに見た父親は、相変わらず借金に苦しむだらしのない男で、コウジは愕然としてその場を去る

 

しばらくして雅人が亡くなり、ヨシユキが喪主となり葬儀が行われる

 

コウジは彼女のサオリ(松岡茉優)と出席、洋子は喪服に着替えたまま会場には現れなかった

 

参列者は数も少なく、どこかくたびれた様子の人たちだったが、僧侶に促されて故人の思い出をひとりづつ話し始める

 

 

長男のヨシユキを演じた斎藤工が、初の長編映画監督を務めた作品

 

父が東北新社に勤めていたこともあって、幼い頃から映画を数多く観てきたらしく、本作にも(良い意味で)デビュー作っぽさが無い(2023年公開の監督作品「スイート・マイホーム」も観て観たい)

 

 

明日は、ウォン・カーウァイ監督作品を紹介します

 

www.youtube.com