引用元:amazon.co.jp
ウォン・カーウァイの長編二作目となる本作は、二部構成のプランだったのを前編で予算とスケジュールを使い切ってしまった
舞台は60年代の香港
ヨディ(レスリー・チャン)は、サッカー場の入場口で働いているスー(マギー・チャン)に一目惚れし、つれない態度をとられても何度も執拗にアプローチする
ついにスーが受け入れると、結婚を望む彼女に対してヨディの態度はつれなく、不誠実さに失望したスーは彼の元を離れる
目先の快楽だけを求める無為な毎日を送るヨディは、しばらくするとクラブでダンサーをしているミミ(カリーナ・ラウ)を遊び始める
そしてスーの時と同じように、つき合い始めたミミをいい加減に扱い傷つけてしまう
ヨディの親友のサブ(ジャッキー・チュン)はそんなミミに、そしてヨディの家のあるエリアをパトロールしている警官のタイド(アンディ・ラウ)はスーに惹かれていく
結局、後編が作られることはなく、その後編で主役となるはずだったトニー・レオンが、最後に少しだけ登場するも、本作のストーリーの中では浮いてしまっている
2000年に公開された「花様年華」(IN THE MOOD FOR LOVE)に、名前や設定が部分的に受け継がれているため、実質的な続編と言われている
ムード溢れる名作として知られている「花様年華」ではあるけれど、個人的には本作の雰囲気の方に惹かれてしまう
明日は、1959年(昭和34年)に公開された邦画を紹介します