引用元:filmarks.com
原題「BILLY ELLIOT」
イギリス北東部の炭鉱町ダーラムに住む少年、ビリー・エリオットは、幼い頃に母を亡くし、炭鉱夫の父ジャッキー(ゲイリー・ルイス)と兄のトニー(ジェイミー・ドラヴェン)そして祖母と四人で暮らしていた
父がボクシングに熱心なこともあってジムに通ってはいるけれど、ビリー自身はあまり好きになれないでいた
そんなある日、ボクシングの練習場所の隣でバレエ教室が開かれることになる
ボクシングの練習が先に終わったものの、居残り練習を課されたビリーは体育館の鍵をコーチから預けられていて「終わったらバレエの先生に渡すように」と言付かっていた
ビリーはサンドラ先生(ジュリー・ウォルターズ)に鍵を渡そうとするも、サンドラは練習中だからと受け取らず、仕方なくビリーはバレエの練習を見ることに
次第にバレエに惹かれ、シューズを借りて練習に参加するビリーだったが「バレエは女がするもの」と決めつけている古い価値観の父親や兄の前では言い出せずにいた
映画の冒頭シーンが印象的
朝、目覚めたビリーが、卵を茹でトーストを焼き、祖母を起こしに行くと、ベッドにその姿が見当たらない
ビリーは慌てて家の外へ探しに出掛けると、痴呆症を患う祖母が散歩しているのを見つけ、「お婆ちゃん、ビリーだよ」と声を掛けながら手を取り、家へ連れて帰る
家に戻ると、兄と父が炭鉱閉鎖に反対するストに出掛けるところで、ビリーがピアノを弾き始めると父親に「うるさい」と一喝されてしまう
がっかりするビリー、そしてピアノの上には(ビリーの母親と思われる)女性の写真
ここまでの僅か数分で、ダーラムという町やビリーの家庭の状況についての詳しく知ることができる
それにしても何故、兄弟が登場するイギリス映画では、弟が勝手に兄のレコードを聴いたのがバレて殴られるのだろうか?
どの国でも似たようなことはあるだろうけれど、兄弟で仲良くレコードを聴いたり、バレても注意される程度だったりするケースもあるのに、イギリスでは様式美のように必ずこのパターンで描かれる(?)のは、映画監督の固定観念なのだろうか?
頑固で古い価値観の父親が、最後に息子の為に立ちあがるシーンが感動的
明日は、ハル・ベリーが、真相究明に大活躍する映画をご紹介