引用元:amazon.co.jp
2001年イタリア映画
精神科医のジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)は、イタリアの小さな港町に家族4人で暮らしている
画商を営む妻のパオラ(ラウラ・モランテ)、テニスが趣味の長男アンドレア(ジュゼッペ・サンフェリーチェ)、そしてバスケットボールに熱心な長女イレーネ(ジャスミン・トリンカ)
ある日ジョヴァンニは、息子が通う学校から呼び出しの電話を受ける
実験室にあったアンモナイトが盗まれ、アンドレアにその疑いがかかっているという
友人ふたりと化石が入った袋を持っていたという目撃情報もあり、本人は否定するも、学校を停学処分になってしまう
素直で穏やかな性格の息子を信じる家族は、その後も優しく接していたが、その日を境にテニスの試合でわざと負けたり、アンドレアの無気力さが目立つようになる
事後になって「あの時もっと息子の気持ちに寄り添っていたら」と悔やむ気持ちと、その時には(息子本人も)事を大袈裟にしたくないだろうし、という配慮もあって、やりきれない思いに打ちのめされる家族
息子の心の中=部屋という(特に珍しくはないけれど)比喩が効果的
いろんなタイプの親が居る中で、子供の意見やプライバシーを尊重してきたジョヴァンニとパオラらしい「息子の部屋」への接し方
ハッピーエンドではないけれど、心満たされるラストシーンを含め、味わい深い雰囲気に包まれている
ストーリーにも演技にも大満足だけど、この雰囲気だけでも十分という気にさせるくらいに好みの映画
先日紹介した「ジョジョ・ラビット」同様、ラストは美しい曲で締めくくられます
明日は、久しぶりに邦画をご紹介