
引用元:amass.jp
1981年に行われた北米ツアー中の、アリゾナ州のテンピ、そしてニュージャージー州のイースト・ラザフォードの二か所で行われたライブの模様を収録
ライブアルバムとして、同ツアーから1982年に「スティル・ライフ」がリリースされている
初めてこのアルバムを聴いた時には、冒頭の「アンダー・マイ・サム」のカッコ良さに痺れながらも、スタジアム・ツアー特有の緊迫感の薄さと、広いステージをアメフトのユニフォーム風のコスチュームを着て走り回るミックの姿、ステージ横には子供の落書きの様なイラスト(カズ・ヤマザキによる)、そしてカバー曲の多さ等に、大味な印象を受けた
「スティルライフ」を聴き込むウチに、それらの印象が徐々に良い(最高の)ものに変化し、結果的にストーンズの中で最も回数聴いたアルバムになり、「最初は何にもわかってなかったんだな」と痛感
1981年という時期は、70年代後半からパンク・ニューウェイブが盛り上がり、それまでのロックがカッコ悪く見えた頃
その最たる例がストーンズで、この時期に60年代のR&Bのカバーをアレンジして(何万人も収容できる)スタジアムで演奏するという行為は、当時の若者の目には、さぞ退屈で金満なオヤジバンドに映っただろう
それでも、同年夏にリリースされた「TATOO YOU(刺青の男)」が、全米一位、全英二位を獲得している辺りは、ストーンズというバンドのしぶとさと英米音楽マーケットの成熟度を感じさせる
当時流行ったレゲエやディスコなどを(あくまでも自分たちが演奏するブルースを土台にしたロックに加えるスパイスとして)取り込みながら、またメンバーの脱退や死去も乗り越えて80代を迎えた事実には驚くしかないし、幾多の逆境を乗り越えてきた凄みを感じる
本作で演奏された曲は、以下の通り(アリゾナとニュージャージーで色分けしてます)
- アンダー・マイ・サム Under My Thumb
- 夜をぶっとばせ Let's Spend the Night Together
- シャッタード Shattered
- ネイバーズ Neighbours
- 黒いリムジン Black Limousine
- ジャスト・マイ・イマジネーション Just My Imagination
- トゥエンティ・フライト・ロック Twenty Flight Rock
- レット・ミー・ゴー Let Me Go
- タイム・イズ・オン・マイ・サイド Time Is on My Side
- ビースト・オブ・バーデン Beast of Burden
- 友を待つ Waiting on a Friend
- ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー Going to a Go-Go
- 無情の世界 You Can't Always Get What You Want
- リトルT&A Little T&A
- ダイスをころがせ Tumbling Dice
- 氷のように She's So Cold
- オール・ダウン・ザ・ライン All Down the Line
- ハング・ファイアー Hang Fire - East Rutherford
- ミス・ユー Miss You - East Rutherford
- レット・イット・ブリード Let It Bleed
- スタート・ミー・アップ Start Me Up
- ホンキー・トンク・ウィメン Honky Tonk Women
- ブラウン・シュガー Brown Sugar
- ジャンピン・ジャック・フラッシュ Jumpin' Jack Flash
- サティスファクション (I Can't Get No) Satisfaction
1997年10月、本作の一部が収録されたイースト・ラザフォードと同じ場所にある(その後、2010年に閉鎖された)ジャイアンツ・スタジアムで、Bridges to Babylonツアーを観られたのは最高に嬉しかった(オープニング・アクトはFoo Fighters)
その時のライブは、ニューアルバムからの選曲も多く、印象は異なるけれど、セットリストを見比べると思いの外大きな変化は無く、そんなところにもストーンズというバンドの懐の深さを感じさせる
何年も前になるけれど、職場に置きっ放しにしていたこのアルバムは、休日出勤時のお供
何度リピートしても飽きないし、仕事のストレスも無くなって最高のBGMだった
明日は、アラスカ州が舞台の映画をご紹介