無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

688. 憧れを超えた侍たち 世界一への記録



「カード・カウンター」や「逃げきれた夢」、「波紋」も観たいなあ

 

と思いながら、WBCドキュメンタリー映画を観てしまった(@二子玉川

 

 

 

「結果も知っている野球の大会を振り返る」

 

という作品ではあるけれど、大会の1年半前からの選手選考の過程や、宮崎合宿の様子、更には選手同士の貴重な会話(技術的なものも)なども収められていて、新しい発見も実に多かった

 

 

試合は第一ラウンド、そして決勝トーナメント初戦のオーストラリア戦までは、戦力で負けるとは思えなかったから、序盤にリードされても不安はなかったけれど、準決勝のメキシコ戦からは、かなり危うかったし、結果として負けていても不思議はなかった

 

それだけに、吉田正尚の同点3ランには(まるでリアルタイムかのように)感動したし、自らの失点によるビハインドを帳消しにしてくれて喜ぶ佐々木朗希の姿に、観ているコチラがホッとした

 

その前には、岡本のフェンス越えの打球を、メキシコの左翼手・アロサレーナにスーパーキャッチされ空気も悪かっただけに、本当に価値あるホームラン

 

そして、再びメキシコに勝ち越された後の最終回、それまで不振に苦しんでいた村上のサヨナラ打!、という劇的な幕切れ

 

 

決勝のアメリカ戦は、ベッツ、トラウト、ゴールシュミット、アレナド、シュワーバー、ターナーにリアルミュートという錚々たるラインナップ

 

まさに侍ジャパンが超えた「憧れ」のメンバーたち

 

準決勝にも劣らない緊迫した展開、そして最後に大谷が登板し、同僚のトラウトから三振を奪い、三度目の優勝を決めると言う劇的なフィナーレ

 

 

 

半ばコーチ兼任だったダルビッシュ、プレイで貢献しつつチームの空気を和らげた牧と宮城、そして顔立ちからは想像もできない気迫(そして守備の要としての必然性)を見せた源田には、測り知れない存在意義を感じさせられた

 

他にも、名前を挙げればキリがないほど、個性と実力と目的意識を兼ね揃えた、最高のチーム

 

そして、コーチや裏方さん達の手厚いサポートが不可欠だったことが伝わるシーンも多かった

 

 

 

他のスポーツや娯楽も増えた今、地上波の放送も(ほぼ)無くなり、野球というスポーツの存在が、かなり淋しいものになっていたけれど、今回のWBCでの、コアなファンから大谷翔平に興味を持った人たちまで、まさしく老若男女問わずの盛り上がりに、認識を新たにさせられた

 

贔屓のNPBチームや選手に関係なく、皆で侍JAPANの応援に集中できる心地良さもあった

 

などと思いながら、いいオトナが何度かウルウルしてしまった130分でした

 

 

 

明日は、なかなか考えさせられるイタリア映画をご紹介

 

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