2014年の台湾映画
1969年、中国と台湾が緊張関係にある中で、大陸から2kmの距離にある金門島はその攻防の最前線だった
台湾の青年ルオ(イーサン・ルアン)は、エリート部隊に配属されるも、泳げないことを理由に831部隊に転属になる
そこは「軍中楽園」と呼ばれる娼館を管理する部隊だった
娼婦を買う兵士との揉め事の仲裁から女たちの下着の洗濯や電球の交換まで日々忙しく働く中で、娼婦の中でも独特の影を持つニーニー(レジーナ・ワン)に惹かれつつも、故郷に残した婚約者を大事に想っていたルオだったが、ある日その彼女から手紙が届く
戦後40年にもわたって公然の秘密とされていた場所
「時代」の一言で済ませられるような昔の話でもなく、人権の軽視も甚だしい
変えられない運命を「戻れない川」に例えて泣くシーンもある
それでも暮らす人々に「生きていくための明るさ」が感じられる
日本(人)が無関係なワケではないので表現しづらいけれど、台湾という国のそういう強さ、清々しさには救われる思いがする
それにしても台湾映画の「お気に入り」率はどうしてこうも高いのだろう?