引用元:Zhao Wei Films
もう随分昔のことになるけれど仕事でシンガポールに行く機会があった
フライトに7時間かかる割には滞在期間は短くて、観光することも叶わなかったけれど、食事に関してはブラックペッパークラブやガーリックたっぷりなマテ貝、そして魚の頭がゴロンと入ったフィッシュヘッドカリーなど、ダイナミックなシーフードが美味しかった記憶がある
店を選ぶ時間も限られていたから、地元のお店というよりはツーリスト向けのお高めなところが多かったのが残念ではあった
第三弾は、2015年のシンガポール映画
国内の高級料理を散々紹介してきたベテラン料理評論家の男性が、地元の庶民的な味を追求していくセミ(?)ドキュメンタリー
「料理評論の記事もこれからはデジタルで、人目をひく工夫を」とやる気満々で入社してきた新任の若い女性に対しては軽い反発をしながらも徐々に打ち解け、、といった部分はドラマ仕立てながら、ふたりが取材するシーンではシンガポールのローカルフードと提供する店主の働きぶりがしっかりと紹介されている
国全体が早いスピードで近代化する中、廃業する店もあれば次の世代に継承される店もある
オペレーションの近代化に拒絶反応を示す親世代や、地域の人たちの舌を唸らせる父親の技術を何とか身に付けようとする子世代などが描かれる様にも今のシンガポールのリアルを感じさせる
チリクラブやチキンライス、バクテー(肉骨茶)やフィッシュヘッドカリーなど、安くて美味しそうな料理を出す名店(といっても屋台とフードコートの中間にあたるようなカジュアルな店ばかり)が紹介される
自身も毎朝食べにくるという半熟卵と珈琲のセットやナシレマ、そして最後にワンタンミー(ワンタン麺)
夕方の空腹時に観始めてしまったので眩暈がしそうになりながら鑑賞
シンガポール料理も食べに行かないと!
オンラインで観られるのも明日2月3日まで