引用元:Yahoo!映画
2015年のアイスランド映画
「アイスランド映画だから」
という理由だけで観てみた作品
アイスランドに関しては、「オーロラ」と「ブルーラグーン」しか知らず、どんな産業や、名産、料理、があって何が娯楽なのか?
この映画を観れば、少しはアイスランドについて知ることができるかも、と淡い期待を抱いて鑑賞
何しろ地図を見るだけでワクワクする
アイスランドからは、イギリスやノルウェーよりもグリーンランドの方が近い!
43歳のフーシは肥満で毛髪も乏しく、とても女性にモテそうな外見ではない
母親と二人暮らしで、仕事は空港の荷物係、、、ささやかな楽しみは金曜日に行きつけの店(レイキャビクに実在するタイ・レストラン「THAI STYLE」)でパッタイをたべること、フィギアでジオラマを作って過去の大戦を再現すること、そしてラジオ番組に大好きなヘビメタの曲をリクエストすること
職場では、単調な仕事も黙々と真面目にこなし、心無い年下の同僚からのイジメに対しても怒らず、受け流している
そんなフーシに母親とその彼氏は、「女性との出会いのチャンスを作ってあげよう」と、誕生日のギフトに、「カウボーイハット」と、「ダンススクールのクーポン券」をプレゼントする
フーシは躊躇するも母親に急き立てられダンススクールに行き、シェヴンという女性(リムル・クリスチャンドゥティル)と出会う
シェヴンを車で送ったり、一緒にパッタイの店に行ったり、車の中でいつものラジオ番組を聴いたり(いつものヘビメタではなく彼女の好きなカントリーをリクエスト)して楽しく過ごす
そしてある日、シェヴンに「家でお茶を飲んでいかない?」と誘われる
充実した生活を送っている風には見えなかった43歳の息子と、その母親
お互いのことを面倒みている気でいながら、お互いに依存している状況
先の短い母親に比べて、フーシには、いくつかのささやかな楽しみがあるとはいえ、「このままで良いのか?」と思う気持ちも強くある
もちろんこのまま老いていくことも可能
同僚にイジられても(言い返さずに)受け流す様子には、むしろそれ(このまま老いていくこと)を可能にするために身に着けた術、のようなものを感じさせて切なくなる
それにしても、いつもヘビメタの曲をお願いしているDJに、カントリーの曲をリクエストするのは(女性に告白するよりも)勇気がいるだろうなあ