引用元:yahoo.co.jp
本作に登場するバンド「レニングラード・カウボーイズ」は、フィンランドに実在する「スリーピー・スリーパーズ」というバンドが、カウリスマキ監督のアイディアで映画出演
本作公開後は、作品のヒットもあって、この名前でも活動を続けることになる
ツンドラのとある極寒の田舎町から誕生したバンド、メンバーは極端に長いリーゼントと、先の尖った靴が印象的ながらも、音楽的な魅力に乏しく、マネージャーのウラジミール(マッティ・ペロンパー)は頭を抱えていた
この日も売り込みに失敗したものの、「ここでは成功しないけれど、俺のいとこがニューヨークに居るから、そこでなら成功するかも」と都合の良いことを真に受け、彼らはフィンランドの国際空港から一路ニューヨークに向かう
CBGBのオーナーからは「デビューコンサートはマディソン・スクウェア・ガーデンかヤンキー・スタジアムだ」と言われながらも、演奏を聴かせた途端に
「今度、俺のいとこがメキシコで結婚するから、そこで演奏してくれ」
「君たちの音楽は古臭い、今流行っている音楽はロックンロールだ」
と言われてしまう
他に行くあても無い彼らは、車屋で全財産を使って中古車を購入し、メキシコに向かう
途中、メンフィスやテキサスで、食いつなぐ為にバーで生演奏をしながら、それぞれの店で求められるロックやカントリーの演奏スタイルを吸収していく
マネージャーのウラジミール役を演じているのは、アキ・カウリスマキ監督作品の常連、マッティ・ペロンパーは、本作の2年後に公開された、ジム・ジャームッシュ監督の「ナイト・オン・ザ・プラネット」のヘルシンキの話で、タクシーを運転している男
カウリスマキ監督作品は、「浮き雲」、「街のあかり」、「希望のかなた」を先に観たこともあって、本作は異色に思えたけれど、ジャームッシュとの繋がりから考えると(一瞬でお気に入り監督になったことなど)いろいろ納得
明日は、ポスターの美しさに魅かれる作品についてご紹介