引用元:unext.jp
1993年の自主製作作品
監督の犬童一心の他は、スタッフもキャストも全員知らない作品
作品に関する予習ゼロで観てみた
ひとりの美術予備校生、由美(西岡由美子、脚本も担当)が過ごしたひと夏を、移動しないロード・ムービー(?)のように淡々と描いていく
絵のモデルをする友人から「ショートカットは男受けしない」と言われたり、空き地にスコップで穴を掘り続けたり、鉢植えを持って病院に見舞いに行き知らない男性から注意されたり、完成しないスケッチを何枚も描いたり
周囲と微かな摩擦を起こしながらも由美なりに共存しようとする姿が、断片的なシーンのつなぎ合わせの中で描かれ、由美の夏が一日一日が過ぎていく
鑑賞中、どうしてもカメラワークや演技、脚本に意識が向いてしまった
そこには作り手側の熱意を感じるし、観ている側には普段無い刺激を与えられて楽しくもあるのだけど、普段見慣れない角度や距離から撮影されていたりすると「どういう意図があるの?」と、つい意識してしまいストーリーへの集中力が削がれてしまった
こういうことを意識せずに観られる(受け手を物語に集中させる)というのは並大抵の技術ではないのだな、と改めて感心
残念ながら予告映像は見当たらなかった
明日は、苦手な俳優の出演作をご紹介