無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

30. ナイト・オン・ザ・プラネット

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ジム・ジャームッシュ監督の1991年の作品

 

原題は ↑ の画像にもある通り「NIGHT ON EARTH」(そのまま邦題にできなかったのだろうか?)

 

ロス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキという5つの都市の、夕方から真夜中にかけてのタクシー運転手と乗客とのやりとりを描いたオムニバス

 

ちなみに本作より2年前(1989年)の「ミステリー・トレイン」では3編、2002年の「10ミニッツ・オールダー」では2編の、そして翌2003年の「コーヒー&シガレッツ」では11編ものオムニバス映画を撮っているから、どんな長さでも自由自在だ

 

また「ブロークン・フラワーズ」の中で、ビル・マーレイが4人の元カノを訪れる話などは、ベースが共通した4編のオムニバス風でもある

 

 

どのストーリーも、その都市に暮らす人々の様子を描いたものではなくて、その都市に暮らす一人の運転手と、一人(或いは複数)の乗客の、夜の車内の数時間を切り取って並べてみた結果、それぞれの街と人の様子が浮かんでくる

 

ニューヨークでは東ドイツから来た運転手が、パリではコードジボワール移民の運転手が登場することもあって、更に世界を感じられる(ここに登場する個性的なキャラクターが、数年後のジャームッシュ作品に再登場するんだろうな、と想像するだけで楽しい)

 

本作は途中止めも、途中からの鑑賞もできるせいか、最も回数観た映画かもしれない(通しでも5,6回は観ていると思う)

 

そのせいで、夜に海外の空港に着いてタクシーに乗ると、本作の主人公の気分に浸ってしまう

 

続編なんて作ってくれないだろうけど、例えばリスボン、マニラ、リオ・デ・ジャネイロ、大阪、ニューオリンズ、なんていうのがあったら面白いだろうなあ

 

 

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