引用元:filmarks.com
世界でもっとも危険な都市のひとつに挙げられている、南アフリカのヨハネスブルク
そのスラム街には、今なお差別や格差社会に苦しむ人たちが暮らしている
その中の一人、ツォツィ(プレスリー・チュウェンヤガエー)は、仲間たちと強盗や、車の窃盗を繰り返していたが、最近は犯行の手口が乱暴になっていた
そんなある日、高級住宅街に来たツォツィは、女性が運転しているBMWに目をつけ、奪おうとするが、執拗に追いすがる女性に慌てたツォツィは、その女性を撃ってしまう
何とか逃げ切ったものの、後部座席に赤ん坊がいることに気づき、仕方なく家に持ち帰って世話をする
しかし、慣れないツォツィには難しく、しばらくして家に戻ると(コンデンスミルクのせいで)赤ん坊は蟻にまみれていた
慌てて蟻を追い払い、赤ん坊を紙袋に入れたツォツィは、外に出て若い母親ミリアム(テリー・ベート)に目を付け、後を追い、彼女が家に入ったところを銃で脅し授乳させる
街の危険度は、10万人あたりの殺人事件の数で表されることが多いけれど、こういう映画を観ると、「危険な空気を感じてから、実際に(致命的な)結果に至るまでの時間の長さ」で感じられるものだな、と思う
2022年の危険都市ランキングでは、ヨハネスブルクは16位(近年のメキシコ各都市の上昇は異常、、)
Most Dangerous Cities in the World (2022)
気づいた時には既に遅く、という惨事を避けるためには、行かない、近づかない、というのが鉄則なのだろう
犯罪組織と警察の激しい銃撃戦シーンが印象的な作品であるのに対して、本作はスラム街にいるひとりの青年と、その仲間たちによる「等身大」な犯罪とその背景を描いている分、生々しさを感じる
明日は、あのコメディの劇場版を紹介します