引用元:filmarks.com
「万引き家族」ではないけれど、親子三代にわたる泥棒ビジネス(?)
初代のジェシー(ショーン・コネリー)は、今では妻にも先立たれ、ビジネスの方は半ば引退状態
息子のヴィト(ダスティン・ホフマン)を後継者に育て上げるも、孫のアダム(マシュー・ブロデリック)が生まれたのを機に堅気になってしまい、張り合いの無い日々を過ごしていた
ヴィトは、自らの過去と父親を恥じて、アダムからジェシーを遠ざけてしまうも、それが逆にジェシーの神秘性を高めてしまい、アダムは以前に増してジェシーと彼がしてきたことに興味を持つ
そしてアダムは、奨学金を得て通っていた大学を、卒業まであと数か月というところで中退し、ジェシーに強盗の計画を持ち掛ける
親子三代となると、大抵は真ん中の世代は、家族を養うために稼ぎ、そして子を育てるという大きな責務の真っ只中であって、必然的に「遊び」が無くなることで「つまらない大人」に見えてしまう
一方で初代は、その時期も過ぎて、ある意味「無責任に」好きな発言、行動ができる分、魅力的に映る
程度の差こそあれ、この構図は多くの家庭に見られるものだろう
「身勝手で迷惑な存在」と見るのか、或いは「これまで(いま自分が背負っている)責務を長年果たしてくれたのだから、少しは好きなように」と思うのか、わかってはいても実生活の中ではなかなか難しい問題
ショーン・コネリーのカッコよさを再認識させられる
ダスティン・ホフマンがお爺ちゃん役でのリメイクも観てみたい
明日は、町の電気店を描いた作品を紹介します