
戒厳令の続く1950年代の台湾
台北から遠く離れた田舎の嘉義で暮らしている少女阿月(ケイトリン・ファン)
政府組織から逃れるため、サトウキビ畑に身を潜めている大好きな兄に、食事や必要な物資を届けていた
ある日、そこにも追及が入り、ついに兄は捕らえられてしまう
しばらくして兄が台北で処刑されたことを知らせる通知が届き、その遺体を引き取るためには(嘉義では一家が一年間食べていけるほど)高額な費用が掛かることを知る
阿月は迷うことなく、夜更けに僅かな現金と兄の形見の時計を持ち、ひとりで台北へ向かう
ところが、台北に着いてもどうしていいのか分からず、途方に暮れていたところを怪しい男に騙され、危うく遊郭に売り飛ばされそうになる
運よく人力車の車夫として日銭を稼いでいる趙公道(ザオ・ゴンダオ)に運よく助けられるが、中国・広東出身の彼も、国民党軍の兵士として台湾に渡って以来、故郷へ帰ることも叶わない中で苦しい生活を送っていた
台湾映画、特に白色テロを扱った作品は他にも観てきたし、どれも素晴らしかったけれど、本作はその中でも特別だった
どんなに辛くて苦しい場面にも、根底に明るさを感じることができる台湾映画
数年後に観直したい名作
明日は、久しぶりに目黒シネマで観た作品をご紹介