無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1099. 極道めし

引用元:yahoo.co.jp

 

とある刑務所の雑居房204号室

 

この部屋の長老、伍三郎(麿赤兒)の取り仕切りによって今年も「おせち料理争奪戦」が開催される

 

それはこの部屋だけの年末恒例行事で、参加者が各自「今まで食べた一番美味しかった食べ物の話」をして、最も美味しそうな話をした勝者は、刑務所で元旦に出されるおせち料理の中から、好きなものをひとりづつから貰える、というもの

 

トップバッターの俊介(落合モトキ)は、傷害容疑で逮捕される直前に逃げ戻った実家で、母親が出してくれた黄金めしについて語る

 

続く南(勝村政信)は、狙っていたキャバ嬢と息子の三人で出かけた海水浴で味わった海鮮バーベキュー

 

元力士のチャンコ(島本譲)は、道に倒れた自分を助けてくれた女性が作ってくれた、中にカルボナーラが入っているカレーが上にかかっているオムライス、その名もオムカレボナーラ

 

伍三郎は、盗んできた牛で作った、ネギと肉だけのすき焼きについて

 

それぞれが、料理を口にするまでの経緯も含めて熱弁を振るう

 

そして最後に新入りの健太(永岡佑)が、当時同棲していた彼女(木村文乃)のお金を奪って逃走する直前に作ってもらったラーメンについて話し始める

 

 

 

所謂、「最後の晩餐」的なテーマだから、途中までは「映画化するほどのインパクトは無いかな」と思いながら観ていた

 

しかし過度にグルメに寄ることもなく、個々のエピソードに存在するドラマが面白くて最後まで楽しめる

 

 

こうして語れるほどの食事をした経験は大きな財産だろうけれど、「当時は当たり前にいつでも食べられると思っていた」というパターンが多く、値段や頻度など関係なく食べ物の有難みをしっかり認識しておくことは大事だなあ、と痛感

 

それが行きつけの店だろうと、家族や恋人が作ったものだろうと

 

食べられなくなってから後悔しない(するだろうけれど)ように、しっかり味わっておきたいし、今から感謝しておきたい

 

 

 

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