引用元:amazon.co.jp
2009年のイギリス映画
舞台は1975年の北アイルランド
プロテスタントの過激派組織に入ったばかりで、年上の仲間たちに認められたい一心のアリスター少年(リーアム・ニーソン)は、仲間のひとりがカトリックの男性から嫌がらせを受けたとして殺害する
仲間と盗難車に乗って男性の自宅まで押しかけ(もちろん北アイルランドのカトリック区域なので武装して乗り込むこと自体が命懸け)、家の外からガラス越しにテレビを見ていた男性を拳銃で射殺した時、家の前でサッカーボールをひとりで蹴っていた男性の弟と目が合う
まだ幼く、ただ茫然と立ち尽くす男の子に危害を加えることもなく、アリスターたちは車で逃走する
そこから30年という歳月が流れ、二人は悪趣味なテレビ番組の企画で対談することになる
撮影当日、まさにこれから対面するという直前になって、被害者の弟(ジェームズ・ネスビット)が過度に興奮し取り乱してその場から逃げ出してしまう
再会は叶わないかと思われた数日後、アリスターは(テレビ局を通さず)自らカトリック地区に出向き、彼の出入りしていそうなパブの店主に自分の電話番号を記したメモを手渡す
原題「FIVE MINUTES IN HEAVEN」(5分間の天国)
タイトルだけではピンとこないけれど、観れば納得のタイトル
他に同じ、或いは似たようなタイトルの多い邦題よりも、原題のままで良かったと思う
ちなみに本作は 7、8年振りに鑑賞してみた
アイルランド紛争に関する映画を観るのはこれで何作目なのか、自分でも正確にわからないくらいだけれど、その都度最新状況含めおさらいするようにしている
遠く離れた場所で軍隊同士が戦っているものと違い、国家や組織の対立が、個人レベル、日常レベルで行われていた(近所でごく親しい人が殺害されるなど)ことの異常性
そういう意味では東西ドイツ問題と並び、今でもしこりが残る目を背けられない問題
明日は、すべての男性が観るべき(かも)な北九州が舞台の映画をご紹介