無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

577. マグノリアの花たち

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引用元:eiga.com

 

1989年のアメリカ映画

 

原題は「Steel Magnolias」

 

マグノリア木蓮)はルイジアナ州の州花

 

 

ルイジアナ州の小さな町

 

女たちの楽しみはトルーヴィが営む美容院でお喋りすること

 

お互いの身だしなみから近所の噂話まで話題は尽きることなく続いていく

 

最近ではシェルビー(ジュリア・ロバーツ)の結婚もあって一層騒がしい毎日

 

しかし心配性の母マリン(サリー・フィールド)には、幸せそうな娘夫婦を見るにつけ、糖尿病を患っているシェルビーの健康が気にかかっていた(医師からは妊娠・出産は危険を伴うと言われていた)

 

 

 

 

声が大きくて騒がしく、下世話で口が悪くてゴシップ好きな女たちが常に喋っている「何とも落ち着かない」作品

 

カメラもズームし過ぎていて余白が無いことも落ち着かない感じを加速させている

 

途中までは正直しんどかったけれど、女性の強さ、賢さ、そして優しさが描かれる終盤で一気に惹きつけられる

 

 

印象的な場面をふたつ

 

まず一つ目は、シェルビーがマリンに妊娠したことを伝えるシーン

 

「だからあれほど言ったのに、、」という困り顔をする母親に「おめでとうって言ってくれないの?」と迫る娘

 

母親役のサリー・フィールドはアカデミー主演女優賞に二度輝いた名女優だけど、「パンチライン」、「フォレストガンプ」でのトム・ハンクスとの共演、そしてこういう困り顔をさせたらピカ一(勝手な印象では、英国のエミリー・モーティマー、米国のサリー・フィールドの双璧)

 

 

二つ目は、マリンがヒステリーを起こしてしまい、周囲が一瞬対応に困った後のクレリー(オリンピア・デュカキス)やウィザー(シャーリー・マクレーン)の反応(その後の仲直りのシーンも含めて)には、憎まれ口を叩き合った分だけの絆を感じさせる

 

絆は実に羨ましいけれど、彼女たちの普段の「ストレスフルな」会話には、とても耐えられないだろうな、、

 

 

 

原題は「Steel Magnolias」

 

「鋼(steel)のような」と言われていた男性陣ではなく、花(女性陣)たちに向けてこの単語が付けられている意味が、本編を観るとよくわかる素晴らしいタイトル

 

 

 

明日は、ホロ苦い香港映画をご紹介