引用元:amazon.co.jp
1993年のイギリス映画
原題は「IN THE NAME OF FATHER」
冷たい父親への反発もあって、盗みなど悪さを繰り返しているジェリー(ダニエル・デイ=ルイス)
何度か注意されいたにもかかわらず(狙撃犯の様な動きをして)IRAを挑発し、怒らせてしまう
これ以上、息子の面倒は見きれない、と父親のジュゼッペ(ピート・ポスルスウェイト)は息子をしばらくロンドンに出すことにする
その船の中で偶然再会した友人、ポール(ジョン・リンチ)と一緒に、旧友でロンドンで暮らしているパディ(マーク・シェパード)が住んでいる共同アパートに転がり込む
刺激的なロンドンでヒッピーのような共同生活を楽しみ始めたのもつかの間、ロンドンでもテロが頻発するようになったことでイギリス人の同居人と口論になり、アパートを飛び出してしまう
その後もロンドンから50km離れたギルフォードにあるパブで爆破事件が発生する
住むところもお金もなく困っていたジェリーとポールは、盗んだ800ポンドでベルファストの実家に帰る
久しぶりに家族との再会を楽しんでいたところ、パブを爆破した容疑で逮捕され、ロンドンに連行されてしまう
北アイルランド問題については、「ベルファスト'71」、「ハンガー」などレビューしているけれど、警察の取り調べの様子については本作が一番掘り下げていると思う
北アイルランドに限らず昔の日本映画にもよくあるように、暴力や恫喝による非人道的な取り調べは数(十?)年前まで世界のどこでも行われていたのだろう
こうした酷い行為が事実でないなら、それを描いた映画作品がこんなに多く存在するハズが無い
人類が法律を作り、社会を発展させ、近代的な生活を送ってきた一方で、ちょっと前までこうした野蛮な行為を繰り返していたということ
それにしてもダニエル・デイ=ルイスが若い
そしてダメなところも多いけれど息子を信じて生きる父親役を、ピート・ポスルスウェイトが好演している