無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

740. 海を待ちながら

 

全国ミニシアター行脚も良いけれど、都内で行ったことが無い劇場も

 

ということで、墨田区菊川にあるストレンジャー

 

 

外観はこんな感じで、館内も清潔感に溢れていた

(昨年9月オープン、座席数49)

 

 

東京の東側は(自宅から)遠く、馴染みも無いけれど、ここは気に入ってしまったので、是非また来ようと思う

 

 

 

 

母国がソ連解体によって独立した1991年に、26歳でデビューし、6本の長編映画を撮り、49歳の若さで亡くなった、タジキスタン生まれのフドイナザーロフ監督

 

アラル海とは、カザフスタンウズベキスタンに跨る塩湖

 

1960年代までは、日本の東北地方と同じくらいの大きさを誇る、世界第四位の面積の湖だったが、半世紀で数分の1(5分の1とも、10分の1とも言われている)に縮小

 

 

その理由は、アラル海に注ぐ2本の川の水を、無計画に、そして大量に使用したため

 

その結果、漁村はつぶれ、塩の混じった砂を吸い込んだ住民に健康被害が出た

 

 

 

 

 

アラル海を航海中の大嵐により、妻と仲間を失ってしまった船長のマラット(エゴール・ベロエフ)

 

ひとり生き残ってしまった彼は、深く傷ついた心を抱えてこれまで何とか生きてきた

 

事故から数年が経ち、今ではすっかり干上がってしまった、かつて美しい港があった町に戻って来たマラットは、人々から「人殺し」と罵られるも、かつて自身の手で操縦した船と再会し、ある行動に出る

 

 

 

明日は、ワクサハチーという町が舞台の作品をご紹介

 

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