無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

599. 北の果ての小さな村で

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引用元:amazon.co.jp

 

いつもの調子で、知らない土地(国)に惹かれて鑑賞

 

 

世界一大きな島、グリーンランド

 

 

日本の5.73倍の国土に人口は56,000人(2019年時点)

 

 

そんなグリーンランドの中でも「田舎な」チニツキラークという、人口わずか80人の村にある男性がやってくる

 

デンマークに住む、教師経験の無いアンダースは、「何か新しいことにチャレンジしたい」と、グリーンランドの中でも敢えて一番田舎のこの町を選んで赴任することにする

 

ところが生徒たちは、まったく言うことを聞かず学校も休みがち、さらに困ったことに、村の大人たちからは距離を置かれ、中には面と向かって反抗的な言葉をぶつけてくる者まで

 

さらには、村での仕事は限られていることもあって、子供たちには目標も、将来に向けた計画も無く、「学校になんか行かなくていい」という親(或いは祖父母)に育てられていた

 

 

 

 

グリーンランドは1721年から1953年までデンマークの植民地

 

その支配が終わり、さらに四半世紀後の1979年に内政自治権を得て、デンマークからの実質的な独立を徐々に進めている

 

 

映画の中でも村人たちは、デンマークに対する敵対心を示し、デンマークに住むアンダースの父は「あいつらは飲んだくればかりだぞ」と赴任に反対する

 

こうした歴史的な背景を抱えながら、アンダースが体当たりで村に馴染んでいく様子が描かれている(登場人物はすべて本人)

 

 

慣れない辺鄙な環境、教育に理解の無い親たち、という難題に、タイの水上学校に赴任する教師の話「すれ違いのダイアリーズ」を思い出した

 

自分が赴任するならどっちが良いだろうか?

 

 

 

明日は、群馬県が舞台の作品をご紹介