引用元:Yahoo!映画
先月から新年度の始まったフランスでは、学校内でのいじめが確定した加害者の生徒を、別の学校への転校させることが可能になった
「他の生徒の安全や健康リスクをもたらす生徒の意図的かつ反復行為」を正式に確認した場合、校長は「これを終わらせるあらゆる教育措置を実施する義務がある」とし、自治体首長に「加害者生徒を学校から退学させ、自治体内の別の学校に登録する手続きを要請できる」としている
これまでは被害者の要請があれば転校命令を出せたが、9月からは校長と自治体首長の判断で強制的に転校させることが可能になった
この判断に誤認が無いことを願うばかりではあるけれど、日本でもこのくらいの認識や処分が必要だと思う
2015年の呉美保監督作品
海外赴任で父親不在の家庭で母親(尾野真千子)が娘を虐待するシーンや、痴ほう老人(喜多道枝)が無意識に万引きして叱られるシーンなど、観ていて辛い時間がとにかく長過ぎて辛い
映像として過激な撮影はされていないけれど、終盤までずっと辛い場面が続く
他には小学校で新任教師(高良健吾)がクラスをまとめられず、多数の生徒が大騒ぎしたり、露骨ないじめをしたり、父兄に抗議されたり
子供を公園で遊ばせながら近所のママ友(池脇千鶴)たちと会話していても、お菓子の入った箱を地面に落としたり、お気に入りの靴をダメにしたりと、常に落ち着かない
観ていて本当にイライラ、ハラハラしたけれど、小学校の先生、そしてこの年頃の子供を持つ親は毎日がコレなんだ
と思うと、自分を含めて普段会社で働いている人たちが、効率や結果を追求していることが簡単なことに感じてしまう(どっちが楽とかいう話ではないけれど)
絵本作家としても活躍している中脇初枝の短編「サンタさんの来ない家」、「べっぴんさん」、「こんにちは、さようなら」を中心にひとつの映画作品としてうまくまとめている
そしてこの三つのタイトルが効果的にそして自然に台詞に使われている
何度も(鑑賞を)途中辞めしようと思ったけれど、素晴らしい作品だった
数年後にまた観ようと思う
それにしても小学校の教員が生徒を(男女の区別なく)さん付けで呼ぶことにしているのはどうなんだろうか
今のご時世、さん付けの方が安全なのだろうけれど、少し違和感がある
明日は、1979年のニューヨークが舞台の映画をご紹介