引用元:filmarks.com
「ドイツ映画祭2023」がスタートした
開催される渋谷のユーロライブには、関係者らしき人も多く、関心の高さが感じられる中、期間も4/20-4/23と短く、運営も結構手弁当な様子(好印象でした)
本作は、シュタットアレンドルフという工業都市にある学校で、中学教師をしている64歳で定年間近のバッハマン先生と、その生徒の姿を追ったドキュメンタリー映画
シュタットアレンドルフはココ ↓
工業都市に求められる労働力として、昔から移民の多い街で、人口約21,000人のウチ、70%も移民が占めているとあって、バッハマン先生のクラスにも、ドイツ語をまったく話せない生徒が毎年たくさん入って来る
今の生徒は、12歳から14歳で、何と12か国から集まった子供たち
そんな中で、バッハマン先生は、ドイツ語はもちろん、数学や、音楽など、知識の詰め込みではなく、バックグラウンドの異なる子供たちに問いかけながら、時間をかけて授業を進めていく
鑑賞後、既に教職を引退されたバッハマンさんが、オンラインで登場
映画の背景や、ご自身のキャリア、またQ&Aにも対応していただいた
日本人の目からすると、(皆が共通理解をするまでの工程が多くて)何とも大変そうではあるけれど、その確認作業こそが「考えるちから」を育むのだろうなあ、とも感じた
「自分の仕事は、”魔法使いの弟子”を教えているみたいなもので、とにかく子供にやらせてみて、何か問題があればサポートするんだ」という言葉が(日本では問題が起きないように、事前にしっかり説明したり、子供に任せなかったり、という大きな違いがあり)印象的だった
時間が無く、映画祭で上映される他の作品の鑑賞が叶わないのが、何とも残念
明日は、アメリカの音楽映画をご紹介