無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

627. バッハマン先生の教室

引用元:filmarks.com

 

ドイツ映画祭2023」がスタートした

 

 

開催される渋谷のユーロライブには、関係者らしき人も多く、関心の高さが感じられる中、期間も4/20-4/23と短く、運営も結構手弁当な様子(好印象でした)

 

 

 

本作は、シュタットアレンドルフという工業都市にある学校で、中学教師をしている64歳で定年間近のバッハマン先生と、その生徒の姿を追ったドキュメンタリー映画

 

シュタットアレンドルフはココ ↓

 

工業都市に求められる労働力として、昔から移民の多い街で、人口約21,000人のウチ、70%も移民が占めているとあって、バッハマン先生のクラスにも、ドイツ語をまったく話せない生徒が毎年たくさん入って来る

 

今の生徒は、12歳から14歳で、何と12か国から集まった子供たち

 

そんな中で、バッハマン先生は、ドイツ語はもちろん、数学や、音楽など、知識の詰め込みではなく、バックグラウンドの異なる子供たちに問いかけながら、時間をかけて授業を進めていく

 

 

 

鑑賞後、既に教職を引退されたバッハマンさんが、オンラインで登場

 

映画の背景や、ご自身のキャリア、またQ&Aにも対応していただいた

 

 

 

日本人の目からすると、(皆が共通理解をするまでの工程が多くて)何とも大変そうではあるけれど、その確認作業こそが「考えるちから」を育むのだろうなあ、とも感じた

 

「自分の仕事は、”魔法使いの弟子”を教えているみたいなもので、とにかく子供にやらせてみて、何か問題があればサポートするんだ」という言葉が(日本では問題が起きないように、事前にしっかり説明したり、子供に任せなかったり、という大きな違いがあり)印象的だった

 

時間が無く、映画祭で上映される他の作品の鑑賞が叶わないのが、何とも残念

 

 

 

明日は、アメリカの音楽映画をご紹介

 

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