無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

235. 犯罪「幸福」

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引用元:amazon.co.jp

 

2012年のドイツ映画

 

マケドニアで羊飼いの娘として幸せな生活を送っていたのに、内戦で両親が殺害され、自らも兵士に乱暴されてしまったイリーナ(アルバ・ロルヴァケル)は不法移民としてベルリンに流れ着き、身体を売って生計を立てている

 

ホームレスのカッレ(ヴィンツェンツ・キーファー)とは、顔を合わせるうちに声を掛けるようになり、少しづつ心を通わせるようになる

 

 

お互いの心の傷に触れないようにしながら助け合い、やがて二人で一緒の部屋に住み始める

 

今この瞬間が永遠に続けばいいのにと思える「プップティヒ」(カッレは公園のブランコで無重力状態のことをこう呼んだ)がふたりに訪れるも、イリーナが仕事中に相手の男性が急死してしまう

 

 

鑑賞中にイリーナに感情移入し過ぎると辛いけれど、それさえ乗り越えれば見応えのある作品

 

 

普通なら平凡な会話として流れていきそうな場面でも、アルバの澄んだ瞳で語り掛けることによって雰囲気が保たれセリフに意味合いが生まれる

 

また印象的に挿入される美しい赤い花畑も彼女でなかったら違和感があったかもしれない

 

 

違和感といえば、若い男女のホームレスを観て違和感を感じていたことに(観終わってから)気づいた

 

ネカフェ難民」という言葉が生まれるほど日本にも若年貧困層は存在するけれど、路上に暮らす若い人を見かけることはまず無い

 

貧困の度合いや環境的な要因もあるだろうけれど、日本の場合には「最後の一線を越える」的な感覚もあってかなりの抵抗があるのかもしれない

 

18歳で家を出ることの強制度合いも違うだろうし

 

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