無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

598. ブリット

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引用元:filmarks.com

 

1968年のアメリカ映画

 

 

ジョニー・ロスという男は、自らが属するマフィアの金を横領し仲間から命を狙われていた

 

そのマフィアを追い込むための重要な裁判の証言者として(少なくとも裁判当日までは)ジョニーの身柄の確保は最重要事項として、サンフランシスコ市警の中でも最も腕利きの警部としてブリット(スティーブ・マックイーン)がその任務を命じられる

 

サンフランシスコのホテルの一室に滞在するジョニーを、ブリットは部下のデルゲティ、スタントンと交代でガードにあたる(大事な証言者をどうしてこんな安ホテルの一室に匿うのかと疑問を持るのは無粋だ)

 

 

スタントンが目を離した一瞬の隙に(ヒットマンと密約を交わしたと思われる)ジョニーは部屋のチェーン・キーを外し、その直後に突入してきた白髪のヒットマンがスタントン、そしてジョニーを銃撃する

 

 

一命をとりとめたスタントンから「チェーン・キーが外されていた」ことを聞いたブリットは、捜査を始める前に「ジョニーの死を公表しないよう」病院関係者に告げ、ジョニーのカルテと遺体を隠してしまう

 

 

 

坂道の多いサンフランシスコの街でのカーチェイスが大きなみどころ

 

アメリカに行ってみる前は、お洒落でコンパクトな街が「アメリカらしくないなあ」と、余り良い印象ではなかったけれど、本作のスリリングでスタイリッシュな雰囲気にはぴったり(これをロサンゼルスでやると大味で締まりのないものになっただろう)

 

それに、コンパクトなのはダウンタウンだけで、郊外は気候の快適さもあって、車を運転するには最高かもしれない(最近は渋滞が酷いのかもしれないけれど)

 

 

ダーティハリー」「シンシナティ・キッド」「燃えよドラゴン」なども担当したラロ・シフリンの音楽(本作ではよりジャズ)がスリリングな空気を一層際立たせている

 

筋書きだけなら同じような作品は数あれど、オリジナルな色褪せない輝きに溢れている

 

 

 

明日は、グリーンランドが舞台の作品をご紹介