無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

107. 死刑台のエレベーター

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1958年のフランス映画

 

ルイ・マル監督、25歳の時のデビュー作

 

音楽はマイルス・デイヴィスが映像を見ながら即興で演奏(!)

 

 

ジュリアン(モーリス・ロネ)はエリート会社員、勤務している会社の社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫をし、ふたりは正式な夫婦となるべく社長の殺害を計画していた

 

まずジュリアンが社長を自殺に見せかけて社長室の中で殺害、会社を出てフロランスとの待ち合わせ場所に向かおうとしたところで現場に証拠を残してきたことに気づき、会社に戻る

 

最悪なことに会社のエレベーターに閉じ込められてしまい、フロランスの待つ場所に向かうどころか、そこから抜け出すこともできず、、

 

 

公開から60年以上経った今では考えられない稚拙なトリックや、衝動的な行動もあれば、今でも色あせない映像美や、恋愛感情による非合理的な判断の描き方、現代の作品よりも訴えかけてくるそれぞれの欲望が交差する様やスリリングな音楽

 

60年前の作品だと意識して観ると、改めて良さが理解できる作品かもしれない

 

 

 

ちなみに同じくルイ・マルが監督した「好奇心」では、チャーリー・パーカーが音楽を担当している

 

こうして複数の作品で、映画とジャズのトップが手を結ぶなんて、当時の自由な雰囲気を感じる

 

同時期のフェリーニニーノ・ロータはある意味理想的だけれど、半ば長期的な製作チームという感じだし、80年代に多くのミュージシャンがサウンドトラックに楽曲を提供したのにはもっとビジネス臭がした

 

本作の様な「意気投合して」の共同作業に、よりスリリングな魅力を感じる