無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

334. スタンドアップ

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引用元:Yahoo!映画

 

2005年のアメリカ映画

 

1988年に行われた世界初のセクハラ訴訟を扱った作品

 

 

ジョージー・エイムス(シャーリーズ・セロン)は、DV夫から逃れるため二人の子供を連れて故郷のミネソタ北部に帰ってきた

 

旧友のグローリー(フランシス・マクドーマンド)に誘われて、ジョージーは彼女の父親も働いている炭鉱で働くことに決める

 

斜陽産業として労働環境も厳しくなってきていたところに、参入してきた女性の労働者たちに対して炭鉱の男たちは心無い対応を続ける

 

10代で妊娠して家を出ていった娘の出戻りに父親も冷たく、また母は暴力的な夫とよりを戻すことを勧めるばかり

 

職場でのセクハラは目に余るものの、ジョージーはひとりで子供たちを養っていくために時給の良い炭鉱での仕事を続けようと決心する

 

ところが炭鉱の男たちからの嫌がらせは日に日にエスカレートし、炭鉱の簡易トイレに入っている最中、外側から三人の男たちに揺さぶられた挙句に横倒しにされ、汚物まみれになりついにジョージーはセクハラ訴訟を起こす

 

 

問題を揉み消したい炭鉱の経営陣はジョージーを解雇し、同僚女性が解雇を恐れて協力できないようにしてしまう

 

ジョージーは孤立しそうになるが、弁護士のビル(ウディ・ハレルソン)の熱心なサポートから徐々にひとり、またひとりと味方を増やしていく

 

 

 

これが80年代のアメリカでの出来事、、、あまりの酷さに驚くしかない

 

男たちの悪ふざけなどというレベルではなく、集団暴力に等しい犯罪に部分的に感情のスイッチをオフにしないと鑑賞を続けられない

 

そんな状況から最後に事態が動き出していく瞬間が感動的

 

 

ミネソタ出身のボブ・ディランの曲が所々で使われているのが印象的

 

 

 

原題は「North Country」

 

作品が素晴らしいだけに、ここまで噛み砕いた邦題をつけられると興覚めしてしまう

 

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