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2008年のアメリカ映画
とんでもないキャリアを誇るイーストウッド
特に後期(65歳以降)の充実ぶりが凄まじい中でもひと際輝く本作では、監督、プロデュース、そして主演を務めている
彼が78歳の時の作品で、いわゆるイーストウッドが「老害」をまき散らしながらも最後はカッコ良くキメてくれるシリーズ(?)の極めつけ的な作品
フォードの工場に50年間勤めたコワルスキー(クリント・イーストウッド)
妻にも先立たれ、子供たちもとっくに家庭を持ち、デトロイト郊外でひとりで暮らしている
頑固で口の悪いコワルスキーは息子たちからも疎まれ、近所の床屋など歳の近い男たちと会話する程度
ひとりでビールを飲み、自宅前の芝を刈り、ビーフジャーキーを口にし、愛車グラントリノをメンテナンスするのが日課だった
最近は(ビッグスリーが日本車に押されていることもあって)町にはアジア系住民が増えているのを苦々しく思っていたが、最近彼の家の隣にもモン族の家族が越してきた
その一家の息子タオは、近所にたむろしているモン族のギャングに強要されてコワルスキーの愛車を盗もうとするも、物音に気がつき銃を持って駆けつけたコワルスキーによって未遂に終わる
このことを恥じたタオの母親と姉のスーは、お詫びにタオを働かせてほしいと申し出る
関わりを持ちたくないコワルスキーは無下に断るも、民族の威厳に関わる問題として譲らないモン族の女性ふたりの剣幕に、翌日からタオに屋根や壁の修繕をさせることにする
本作を以て俳優を引退し監督業に専念すると宣言したイーストウッドだったが、その後も「人生の特等席」、「運び屋」、そして最新作「クライ・マッチョ」と俳優業でも大活躍している
そんなイーストウッドは、今日が94回目の誕生日
今でも彼の活躍が観られることに感謝しかない
明日は、重いテーマが日常レベルの疑問にも繋がる映画をご紹介