無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1008. 暴力脱獄

引用元:amazon.co.jp

 

ポール・ニューマンという俳優は、「ハスラー」や「明日に向かって撃て」、「スティング」などの名作を見てしまうと、何となく理解してしまったような気がして、正直なところあまりよく知らない

 

ということで代表作の本作を

 

原題は「COOL HAND LUKE」

 

獄中でのカードゲームで、クズ手をブラフで誤魔化し勝利したことから付けられたニックネーム

 

作品を観ないとピンと来ないけれど、こんな邦題にするくらいなら原題のままで良かったのに、、、先述の三作と比較しても内容的には引けを取らないのに可哀想なタイトル

 

 

 

フロリダ刑務所にやってきた男、ルーク(ポール・ニューマン

 

彼の罪は、酔ってパーキング・メーターを破壊したというもの

 

戦争で多くの勲章を得て除隊した後、やりたいことも見つからず、つまらない犯罪で2年の刑を受けてしまう

 

刑務所では過酷な労働に厳しいルールがあり、しかも仲間内でも古株が決めた細かいルールがあり、新入りのルークは不愛想なこともあり、厳しい洗礼を受ける

 

中でも顔を効かせている大柄のドラグライン(ジョージ・ケネディ)にも生意気な受け答えをしたことで、翌日(唯一暴れることが許されている土曜日の午後)に、ボクシングでコテンパンにやられてしまう

 

ところが、何度倒されても起き上がり、終いにはドラグラインも呆れて戦うのをやめてしまうという一件があってから、皆が彼に一目置き始める

 

 

 

ポール・ニューマンに対して「スマートでクセが無い」という勝手な印象が邪魔していたのだろうけれど、本作の屈折した、そして自傷的なルークがあまりにハマリ役で、こんな有名な俳優に今更ながら魅力を感じている

 

そして本作で(アカデミー)助演男優賞に輝いたジョージ・ケネディの演技も、よくある「刑務所でリーダー格を奪われる男」の役を凡庸に陥ることなく、作品を引き立たせている

 

初めて観る俳優だと思ったら、何と「人間の証明」で、ニューヨーク市警の刑事役を演じていた

 

 

明日は、一癖あるカナダ映画をご紹介

 

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