無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

63. 人間の証明

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引用元:allcinema.net

 

1977年公開の角川映画犬神家の一族」に続く第二弾

 

当時はまだ、この映画を理解する様な年齢ではなかったけれど、

 

母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね?

 

というフレーズには聞き覚えがあるくらい宣伝広告されていた

 

 

それまでの映画は、良くも悪くも大々的な宣伝に頼らないものだったけれど、角川春樹の登場で、「書籍から映画化、大規模な宣伝広告で集客」という成功例が映画界の常識を覆してしまった

 

それまでの日本映画の職人気質な部分は、エンターテインメント業界で必要とされるマーケティング的な考え方とは基本的に相容れないから、非難や抵抗もあったとされているけれど、遅かれ早かれ必要な変化だったし、ヒット作連発という結果を残した功績は大きい

 

 

物語は、赤坂の高層ホテルのエレベーターに胸を刺された状態で乗り込んできた黒人青年、ジョニーヘイワード(ジョー山中)の死亡を、事件として捜査していくことろから始まる

 

ホテルまでのタクシーの中で、ジョニーが発した「ストーハ」という謎の言葉がストローハット(麦わら帽子)のことだと推理したり、アメリカを去る時に言った「キスミー」というのは群馬県の「霧積」温泉を意味していたとか、結構アクロバティックな推理や捜査の強引さに、当時の日本の元気の良さや角川映画の勢いを感じる

 

いろいろとアラ捜しのできる作品かもしれないけど、どうせ観るならこの熱量をガッツリと受け止め、丸飲みする覚悟で楽しむべき名作

 

 

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