引用元:amazon.co.jp
1999年のアメリカ映画
しかし舞台は99%アイルランド
時は1930年代
アイルランド出身のマラキ(ロバート・カーライル)とアンジェラ(エミリー・ワトソン)はニューヨークのブルックリンで結婚し、5人の子供に恵まれるも、大恐慌の最中で仕事もなく、貧しい生活を強いられていた
一番下は待望の娘だったが、生まれて二日で亡くなってしまったことでアンジェラは深く落ち込み、一家は心機一転アイルランドに戻ることにする
ところがアンジェラの故郷リムリックでも仕事を見つけることは難しく、やっと見つけても自尊心の強いマラキはすぐに雇い主と喧嘩してクビになってしまう
自尊心と形容するのが勿体ない程の、自己愛だけによる自尊心、、
普段は気のいい父親ながらも、とにかく我慢が効かず、お酒に逃げて泥酔するまで飲んでしまう
挙句の果てには生活保護や、赤ん坊のための補助金を受け取ったその足でパブに行くように
子供たちはいつもお腹を空かせているのに食べさせるお金もなく、気が付くとアンジェラはまた妊娠し、出産を繰り返すうちに身体を壊してしまう
映画で描かれる昔のアイルランドの家族は、このパターン以外に観たことがないというくらい典型的
カソリックの教えもあるのだろうし、夫婦が愛し合っていることも理解できるけれど、これは(分別のある大人の行為としては)立派な殺人になるのでは、と思ってしまう
そこまでして酒を飲むのか?そしてまた産むのか?
また、「ベイビー・ブローカー」を観たときに、キリスト教と出産について考えたことを思い出した
訪れたこともある大好きな国ではあるし、実際にひどい環境や扱いを受けらりしてきたことは承知しているけれど、小説や映画や音楽から知る限り、恨み節が好きな国民性ではある
元々、アラン・パーカー監督作品ということ、アイルランドが舞台ということで観た映画だったけれど、その期待に応えてくれる内容
明日は、ロバート・デ・ニーロ主演作品をご紹介