無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

806. 少女は自転車にのって

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引用元:amazon.co.jp

 

2012年のサウジアラビア映画

 

 

10歳の少女、ワジダはジーンズにスニーカーを履き、西洋の音楽を聴いている

 

校則にも従わない、なかなかのアウトロー

 

男友達のように自転車に乗りたいのに、厳格なイスラムの戒律を重んじるほとんどの大人たちは否定的だ

 

そんなある日、自転車も売っている雑貨店に緑色のきれいな自転車が納品され、ワジダは一目で気に入ってしまう

 

いくら手作りのミサンガを売っても800リヤルの自転車には届きそうもなく落ち込んでいたところに、学校で行われるコーランの暗唱コンテストの優勝賞金が1000リヤルだと知る

 

落ちこぼれのワジダはコーランは苦手だったが、自転車を得るために猛特訓を始める

 

 

 

 

サウジアラビア映画は初めて観た

 

それもそのはず(?)で、サウジアラビアには映画館が無い

 

本作にも描かれているように女性の立場は依然として低く、外出にも労働にも様々な制約があり、一夫多妻制についても(現在では社会的には好印象ではないにしても)法的に認めれている

 

そんなサウジアラビアで作られた本作の監督はハイファ・アル=マンスール(女性)

 

自宅でDVDなどを観て育ち、映画監督を目指すようになったとのこと

 

本作ではサウジアラビアの住宅や食事、学校の様子や父親の立ち位置などがストーリーの中で自然に観られるのも嬉しい 

 

 

明日は、大人の男女間に友情は存在するのか、というテーマの作品をご紹介