無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

732. アーカイブ・タイム



 

台湾巨匠傑作選2023

 

今回紹介されている27作品の中には、特別企画「映画人たちの仕事」と題して、面白そうな4作品がある

 

その中でも特に気になった本作を鑑賞してみた(@K's cinema)

 

 

 

映画フィルムの保存期間は、温度18-22℃、湿度55%の環境下においておよそ60-70年と言われている

 

今から60-70年前となると1950年代後半、それ以前のフィルムは(適切な環境で保管されていたとしても)著しく劣化してしまう

 

フィルムが酸化、或いは液漏れのような状態になると、二度と観ることが出来なくなってしまう

 

こうした悲劇が起こらない(少しでも防ぐ)様にと、台湾のとある工業地区には、およそ17,000もの映像フィルムが保管され、チームでデジタル修復の作業を行っている

 

フィルムの汚れを落とし、綻びを直し、デジタルにスキャンしたものを補正していくという、機械ではなくプロの手による、途方もなく時間のかかる作業

 

後半は、チームの各担当者の素顔も垣間見られ、「作品に入り込まないようにしている」と言いながらも、深い映画愛を感じさせる面々が登場する

 

修復チームのふたりが、作業が無事に進むことを願って、キン・フー監督のお墓に、お酒を振舞うシーンが微笑ましい

 

 

明日は、最高のロードムービーをご紹介

 

www.youtube.com