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毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

477. C・C・ライダー

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引用元:cinemacafe.net

 

映画の話の前に、

 

昨夜のW杯初戦、ドイツ 1 - 2 日本

 

何とも見事な逆転勝利!

 

前半の苦しい戦いから、よく耐えて、持ち直して、逆転して、その後も守り切った

 

体力と気力と精神力とチームワークと、まさに総力で強豪国を上回った

 

ひとまず、お疲れ様でございました!

 

 

 

 

原題「CC and Company」

 

1970年のアメリカ映画

 

イージー・ライダー」が前年に公開され大ヒットした影響を受けての 本作なのだろうけれど、ヒッピーがバイクで移動するということ以外は趣の異なる作品

 

 

 

ザ・ヘッドと名乗るバイク集団は、時々詐欺まがいのことをして日銭を稼ぎながらバイクで移動するという怠惰な日々を過ごしていた

 

そこに一風変わったCCと名乗る男が加わる

 

CCが仲間と三人でバイクを走らせていたところ、リムジンが故障し困っている女性を見つける

 

仲間に加わる前は修理工だったCCがボンネットを開けて原因を調べていると、他の二人がその女性に手を出そうとする

 

CCはふたりを止めようとして喧嘩になり、殴られて退散したふたりがリーダーのムーンに言いつける

 

骨のある反面、素直に従わない新入りをムーンは快く思わず、警戒するようになる

 

ある日、モトクロスの大会が行われているのに遭遇し、彼らはレースを見学することに

 

仲間たちは興奮しレースに乱入したりして顰蹙を買うが、CCはそこで以前路上で助けた女性の姿を発見し(彼女はファッションライターで、取材のため会場に来ていた)、自分も正式にレースに出場しようとする

 

 

 

 

本作にはベトナム戦争の影響も、南北の意識の違いも描かれていないし、ピータ・フォンダもジャック・ニコルソンも登場しない

 

日々楽しもうとするバイク仲間の生活を素人たち(NYジェッツのスター選手、ジョー・ネイマスとそのチームメイト)がプロに混じって演じている

 

その割には、登場人物たちが考えていることには大差ないのでは?という気もする

 

(極端に言えば)やや理屈っぽい「イージー・ライダー」と、そんなことより毎日楽しく過ごしたい「C・C・ライダー」という感じ

 

もちろん映画史に残ったのは「イージー・ライダー」の方だけれど、こうした違いから当時の様子を窺う視点が増える感覚は楽しい

 

 

ちなみにCCという主人公のニックネームはどこから来ているのだろう?

 

2019年に引退した、MLBのインディアンス、ヤンキースで活躍したCCサバシアという投手がいたけれど、彼の場合はCarsten Charlesの頭文字だった

 

本作では一切説明されず、仲間からも唯「CC」と呼ばれていたけれど、タイトルにするなら説明してくれても良いのに、と思ってしまう

 

 

戦前のブルースマン・レッドベリーの曲「CC Rider」は、See See Riderとか、Easy Riderと表記されていたりする(昔のブルースでは、人気のある曲の歌詞を少し変えて、違うシンガーがレパートリーにすることも多かった)から、この辺りから拝借した、バイカーに対する呼びかけ程度のものなのか

 

CCR(Creedence Clearwater Revival)というバンド(本作公開の2年前にこのバンド名になっている)も存在したし、ことば遊び的な感覚はなかなか理解が難しい

  

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