引用元:filmarks.com
1970年のアメリカ映画
ジャック・ニコルソン初主演作品
前年の「イージー・ライダー」から本作、そして「チャイナタウン」(1974)、「カッコーの巣の上で」(1975) と一気に駆け上がっていく
ボビー(ジャック・ニコルソン)は、生活のために最低限の仕事はするも、長くは続かず、自分を愛してくれる彼女のレイ(カレン・ブラック)にもいい加減な態度
裕福な音楽一家に育ち自らも相当ピアノを極めているにもかかわらず、家を飛び出しドロップアウトした中途半端な生活を続けていた
そんな時、レイの妊娠と疎遠になっていた父親の大病を知り、ボビーはひとりで実家に帰ろうとするも、レイが不憫で結局は連れて行くことにする
ところが実家の近くまで来てから「遊びに帰るわけじゃない」と、レイを近くのモーテルに残して実家にはボビーひとりで戻ることにする
「イージー・ライダー」でもジャック・ニコルソンと共演しているカレン・ブラックが、本作ではボビーの傍から離れようとしない恋人役を好演している
ラストシーンだけでなく、ボビーのやることなすことすべてがアメリカン・ニューシネマという風
帰省した時に感じる家族との違和感
このタイトルは、実家に居た頃にピアノを習っていたボビーにとって簡単な練習曲だった5曲(ファイブ・イージー・ピーセス)から
その簡単な5曲さえちゃんと弾けなくなってしまった自分はもはやこの家にそぐわない存在(或いはもう自分が親しんでいた頃の実家ではない)ということを暗示している?
ちなみに本作中に使われるピアノ曲はタイトル通り5曲あるのだけれど、ショパンとモーツアルトが2曲ずつ、そしてバッハ
どれも結構難しそう(イージー・ピーセスには思えない)なのだけれど、ピアニストにとっては基本なのだろうか?