無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

273. アバウト・シュミット

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引用元:amazon.co.jp

 

前回の「ミザリー 」のキャシー・ベイツ

 

強烈なイメージがまだ抜けきらないので、ホラー映画ではないけれど彼女が同じくらい強烈なキャラクターを演じている本作を

 

 

 

2002年のアメリカ映画

 

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」を撮ったアレクサンダー・ペインの監督作品

 

 

66歳のウォーレン・シュミット(ジャック・ニコルソン)は、大手の保険会社を無事に勤め上げ、定年退職したばかり

 

仕事で何かを成し遂げたわけでも、後輩を育成したわけでも、またプライベートが充実していたわけでも、家族と強い絆を築いてきたわけでもないウォーレンは、急に虚無感に襲われ、CMで見たアフリカの子供の支援プログラムに参加する

 

6歳のンドゥという少年の養父になり、寄付だけでなく(プログラムで推奨されている通り)身の回りのことを手紙に書いて送るようになる

 

家族や身の回りのことについて書くうちに、如何に現状に満足していないかを自覚するウォーレン

 

そんな矢先、いまひとつ折り合いの悪かった妻のヘレンが急死してしまう

 

 

 

遺品の整理をしていると、唯一の親友レイがヘレンに宛てて書いた手紙から、ふたりが過去に浮気していたことを知る

 

そしてウォーレンは(今や自分にとって唯一の財産だと再認識していた)親友まで失った気持ちになる

 

 

こんな状況の中でも生きる意味を考えたウォーレンは、もうすぐ結婚する一人娘ジーニー(ホープ・デイヴィス)の為に式の準備を手伝おうと、彼女が住むコロラドに向かう

 

 

ところが、婚約相手のランドール(ダーモット・マルロニー)や彼の母親ロバータキャシー・ベイツ)に会って話すうちにどうしても相容れないものを感じ、ジーニーに結婚を取りやめるよう説得する

 

 

 

 

いわゆる「仕事一筋の偏屈男が引退した途端、生き難さを感じる」お話し(邦画でも「体操しようよ」などこのテーマを扱っている作品は多い)

 

観る人たちが、主人公のジャック・ニコルソンの心情に寄り添えるように、婚約相手の親子のふたりが演じている「ちょっと違う人たち」感が素晴らしい

 

ちょっとだけ(でもないか)下品で、無学で、初対面でもズケズケ入り込んで来て、「こういうタイプの人(家族)とは親しくなりたくないなあ」と思う要素を兼ねそろえている

 

またそんな人たちに混じって生活し、籍まで入れようとしている娘

 

そんな娘を黙って見ていることができず「良かれと思って」意見すればするほど孤立していく父親

 

 

神経質になり過ぎているのかもしれない

 

もう若くはない娘に意見するのは控えたるべきかもしれない

 

ましてこれまで父親らしいことをしてこなかった自分が

 

という父親の苦悩が嫌という程伝わってくる

 

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