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476. THE WORKER'S CUP W杯の裏側

引用元:cinemacafe.net

いよいよカタールW杯が始まった

 

今日からは日本、ドイツ、スペイン、コスタリカが属するグループEの試合

 

突破が難しいグループではあるけれど、日本が勝ち進むには「予想外」を起こす必要があるのだから、思い切った戦い方をして欲しい

 

 

 

ところで前々回の2014年ブラジル大会の開催前には、スタジアムの工期の遅れが指摘されていた

 

勝手にスケジュール管理の甘さを想像して「ブラジルらしいなあ」くらいにしか思っていなかったけれど、建設会社の談合やカラ入札、賄賂の授受などの不正行為という、根深い問題があったという

 

 

 

 

本作は、カタールW杯のスタジアム建設に従事する移民労働者たちのリアルを伝えるドキュメンタリー映画

 

 

カタールでは人口の6割を移民労働者が占めている

 

中東諸国はもちろん、インドやフィリピンなどアジアから、またアフリカからもカタールに「過酷な肉体労働」を求めてやってくる

 

彼らの中には、現地のサッカーチームに入団できる可能性があると騙されて来た者、家族に「サッカーで稼ぐために」と嘘をついて来た者など、サッカーで食べて行こうとする若者も多く含まれていた

 

毎週6日、或いは7日、12時間も炎天下で過酷な作業を行う、しかも低賃金で

 

家族に送金するために銀行に行くにも雇い主の許可が必要で、もちろん仕事を辞めることも、帰国することも許可が必要とされる

 

そんな若者が4千人も集められた、労働者キャンプでの息抜きとして、W杯実行委員会がスポンサーとなったサッカートーナメント、「ワーカーズカップ」が開催されることになる

 

 

 

「(こんなに働いて)よく体力が残っているなあ」と思ってしまうけれど、それくらい楽しみを欲していて、サッカーが大好きなのだろう

 

忙しい間を縫って練習までして大会に臨む姿に、頭が下がるというか、「少々のことで仕事の不満を言ってはいけないな」と自分に言い聞かせた

 

と同時に、W杯を開催するカタール人の恵まれた環境とのギャップを考えると、複雑な思いにもなる

 

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