引用元:amazon.co.jp
映画を観る時に
「今日は風景の美しさを楽しもう」とか
「カメラワークや構図に注目しよう」とか、いちいち思いながら観るわけではないし、基本的にはそういう楽しみ方ではなく、あくまで観終わってから
「音楽が素晴らしかったなあ」とか「ストーリー構成が流石だった」とか自然な感想として出てくるのが理想だと思う
もちろんよく知っている監督の新作なら予め期待してしまうケースもあるだろうけれど、観る前に偏った姿勢はとらないでおきたいと思っている
1970年のイタリア映画
舞台は60年代のイタリア北部の田舎町
その町でかつてレジスタンスとして活躍、ファシストによって殺されるも英雄として知られている自分の父
彼の元愛人ドライファ(アリダ・ヴァリ)から犯人を突き止めて欲しいと頼まれ、息子はその田舎町にやってくる
約30年前、アンチファシズムの活動家だった父アトス(ジュリオ・ブロージ、息子役も)は、オペラ劇場でムッソリーニの暗殺を計画していた
ところが、何者かがその計画を密告し、アトスはオペラ劇場で逆に暗殺されてしまう
ベルトルッチ監督、29歳の時の作品という事実に驚かされる
この映像のクウォリティはそれだけでも観る価値がある
決してストーリーがつまらないわけではないけれど、話の筋を追うのではなく、映像美を楽しみながらゆったりした姿勢で鑑賞したい作品