無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

348. 暗殺のオペラ

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引用元:amazon.co.jp

 

映画を観る時に

 

「今日は風景の美しさを楽しもう」とか

 

「カメラワークや構図に注目しよう」とか、いちいち思いながら観るわけではないし、基本的にはそういう楽しみ方ではなく、あくまで観終わってから

 

「音楽が素晴らしかったなあ」とか「ストーリー構成が流石だった」とか自然な感想として出てくるのが理想だと思う

 

もちろんよく知っている監督の新作なら予め期待してしまうケースもあるだろうけれど、観る前に偏った姿勢はとらないでおきたいと思っている

 

 

 

 

1970年のイタリア映画

 

舞台は60年代のイタリア北部の田舎町 

 

その町でかつてレジスタンスとして活躍、ファシストによって殺されるも英雄として知られている自分の父

 

彼の元愛人ドライファ(アリダ・ヴァリ)から犯人を突き止めて欲しいと頼まれ、息子はその田舎町にやってくる

 

 

約30年前、アンチファシズムの活動家だった父アトス(ジュリオ・ブロージ、息子役も)は、オペラ劇場でムッソリーニの暗殺を計画していた

 

ところが、何者かがその計画を密告し、アトスはオペラ劇場で逆に暗殺されてしまう

 

 

 

 

ベルトルッチ監督、29歳の時の作品という事実に驚かされる

 

この映像のクウォリティはそれだけでも観る価値がある

 

決してストーリーがつまらないわけではないけれど、話の筋を追うのではなく、映像美を楽しみながらゆったりした姿勢で鑑賞したい作品 

 

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