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2011年の(最後までニューヨークから一歩も出ないけど)イギリス映画
監督はスティーヴ・マックィーン
「栄光のル・マン」や「ゲッタウェイ」のお馴染みの、、ではなくイギリスの映画監督
本作の他には、北アイルランドの刑務所での抗議活動を描いた「ハンガー」や19世紀アメリカでの壮絶な黒人差別を映画化した「それでも夜は明ける」
どちらも観応えありながら、あまりに重すぎる作品だったから本作も覚悟して鑑賞
ニューヨークの高級マンションに住む兄のブランドン(マイケル・ファスペンダー)は、端正な顔立ちで仕事にも成功している
何の悩みも無さそうな彼にはセックス依存症という問題があり、コール・ガールを頻繁に自宅に招くだけでなく大量のポルノ(雑誌、映像、インターネットなど)また職場や電車で出会った女性との一夜限りの関係など完全に節度を失った生活を送っていた
セックス依存症(或いは妹の様な恋愛依存も含め)という自制できない問題は、この監督が以前とり上げた宗教対立や人種問題ほどわかり易いものではないし、ブランドンが男前なだけに「ニューヨークのエリートビジネスマンの乱れた性生活」という程度にしか扱われなさそうだけど、意中の女性と初めてセックスしようとした時の苦しむ様子を観ているとその悩ましさを想像することができる