無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

183. ケス

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引用元:amazon.co.jp

 

1969年のイギリス映画

 

 

ヨークシャーの寂れた炭鉱の町に住むビリーは、乱暴な兄と、どうにもうまく行かない

 

年が離れているせいか、いつもやり込められてばかり

 

学校でもクラスメイトたちにイジメられる逃げ場のない毎日

 

そんなある日、ビリーは修道院跡の崖にハヤブサの巣を見つけヒナを持ち帰る

 

そしてヒナに「ケス」という名前をつけて、難解な飼育本を読みながら育てていく

 

辛い毎日もケスと過ごしている限りは嫌なことを忘れることができたビリー

 

 

 

ファーシング先生の授業で、ビリーはハヤブサについて皆の前で語ることになり(普段、授業で注目を集めることのないビリーが)熱心に語り始めるのを見て、先生も生徒たちも感心するようになる

 

そんなある日、兄から馬券を買う様に頼まれるが「その馬券は当たらない」と耳にしたビリーは馬券を買わずに預かったお金を使ってしまう

 

ところが運の悪いことに、買わなかった馬券が当たってしまい兄を激怒させてしまう

 

 

 

イギリスの田舎のどん詰まり感が嫌というほどわかる作品

 

マウントしてくる乱暴な兄や先輩は古今東西存在するのだろうけれど、イギリスには(他の国よりも)多く存在している印象があるのは何故だろう(それだけイギリスの小説や映画が名作として残っているから?)

 

「(卒業や就職したら)こんな町もアイツからも離れるんだ」と、残りの期間を我慢して過ごすのだろうけれど、先の見えない絶望的な毎日を過ごすビリーにとっては空を自由に飛ぶケスと過ごす時間だけが救いだったのだろう 

 

ケン・ローチ監督作品には「理不尽な仕打ちを受ける主人公」がよく登場するけれど、本作は少年が演じているだけにまだ爽やかさがある

 

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