無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

140. ジャコ萬と鉄

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監督深作欣二、脚本黒澤明谷口千吉

 

1964年の作品

 

終戦後直後の昭和21年、九兵衛(山形勲)は北海道カムイ岬でニシン漁の頭として漁師の人数を集めるのに苦慮していた

 

前科者を相手に足元を見て歩合を決めたりするなど悪どい儲け方をしていたが、その漁師たちの中にかつて樺太に置き去りにしてきた片目の大男ジャコ萬(丹波哲郎)が居るのを見つけ驚く

 

ジャコ萬は九兵衛に船を盗まれてからというもの、死ぬ思いをしながら北海道に戻ってきていた

 

他の漁師たちと同じように寝泊まりしながらも、昼間から酒を飲む他は何も要求しないジャコ萬を不審に思っていた頃、何年も前に荒れた海で行方不明になっていた息子の鉄(高倉健)がフラっと帰ってくる 

 

最初は不躾なジャコ萬に対して反抗する鉄ではあったが、自分の父親がジャコ萬の船を盗み大きな迷惑をかけた事実を知り、また漁師たちに対して正当な手当てを払おうとしない父に反抗を示すようになる

 

 

 

当時33歳の高倉健の若さ溢れる演技が新鮮

 

ニシン漁に出る前夜の宴会で、南方で教わったという謎の踊りを披露するシーンには笑ってしまった

 

 

寒さの厳しい漁場の重苦しいシーンが多目ではあるけれど、日本人らしい話の展開にホッコリさせられるところもある