引用元:Yahoo!映画
1976年のアメリカ映画
ベトナム帰りのトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は、不眠症に悩み、夜勤のタクシー・ドライバーの仕事に就く
仕事中、大統領候補の選挙事務所で働くベッツィ(シビル・シェパード)を見かけたトラヴィスは「君の仕事を手伝いたい」と声をかけ、親しくなる
彼女を映画に誘うことに成功するも(あろうことか)ポルノ映画を選んでしまったことで絶交され、トラヴィスはひどく落ち込んでしまう
それ以降無視され続けたことにキレて、事務所まで押しかけた挙句に追い出されてしまう
そんな世間との距離が上手くとれないトラヴィスは、このままドライバーの仕事を続けていて良いものかと悩み先輩に相談するも「(仕事を続けるも何も)自分がこの先何をしたいのかわかっていない」ことに気づく始末
ある日、停車中のタクシーに助けを求めてきた少女アイリス(ジョディ・フォスター)が売春していることを知り、トラヴィスは彼女を助け出そうとする
ネオンサインのフォントや、タクシーの車体のフォルムや、街ゆく人のファッションなどから、70年代のニューヨークの空気が伝わってくる(その時代に行ったこともないのに)
久しぶりに観直したら(ストーリーを追っかけなくても良いせいか)ずっと街並みに目を奪われてしまった
当時のニューヨークの治安の悪さがしっかり伝わってくる(前々回の「レオン」が94年のニューヨークだから見比べるのも楽しいし、「レオン」の頃から治安が良くなって街もキレイになっていったのがわかる)
二回目の鑑賞は感動が薄くなる分、客観的に観られるのか、前回は気づかなかったマーティン・スコセッシの出演も楽しめた(最初に観た時は、監督の顔も知らなかったから、気付きようもないのだけれど)
前回は気付きようもないと言えば、他人との距離が上手く取れず都市の中で孤立しているトラヴィスの様子が「ジョーカー」のアーサーにも 重なって感じられる
アイリスのヒモ役を演じているハーヴェイ・カイテルは、本作の後もデ・ニーロと共演することになるけれど、キャリア的には苦労した時期も長く(大好きな俳優だけに)もったいないなあと思う