無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

128. ヒッチコック

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引用元:Yahoo!映画

 

前回書いた「北北西に - 」の流れで本作にも触れておこう

 

 

ヒッチコック劇場や監督作品中でのカメオ出演で彼の姿を観ているファンとしては、「他の俳優が演じるヒッチコックなんてみたくない」と、普通なら思うところではあるけれど、アンソニー・ホプキンスが演じるとなれば話は別

 

実際、彼でければ存在感の足りなさを露呈しただろうし、そもそも本作を観なかっただろう

 

 

 

ストーリーは「北北西に - 」の成功から始まる

 

商業的な成功を収めるも、制作意欲の不完全燃焼を感じていたヒッチコック(エンターテインメントに寄り過ぎたことで玄人受けする要素が薄かったのも事実)

 

60歳になり、もう才能が枯れてしまったのでは?と一部のメディアは考えるようになるが、自分ではまだまだやる気で、次作は今までとは違ったアプローチでと、思いを巡らせた結果「サイコ」への着手を決める

 

 

スタッフに「結末を知られないように書店にあるサイコを買い占めろ」という命令まで出しながらも、スポンサーが付かず資金的な問題に直面してしまう

 

 

仕方なくヒッチコックは自らの報酬を諦め、プール付きの豪邸を手放す覚悟も決めて新作に挑むことにする

 

その昔、妻のアルマ(ヘレン・ミレン)となけなしのお金で自主製作していた時の様に

  

 

撮影が始まってからも、自身の体調不良などでスケージュールも遅れ(日程の遅れはコストの増加に直結する)、プレッシャーのせいで、これまでずっと一番の理解者としてサポートしてくれたアルマとの仲も危うくなってしまう

 

 

 

 

ヒッチコック作品はすべて後追いで観たせいか、「その時々で、監督としてどんな想いで、どんな状況で、何を目指して、誰に認められたくて映画を作っていたのか?」など考えたことも無かった

 

本作を観て(彼の立場から当時の状況をうかがえたことが)面白かったし、彼の作品を観直す良い機会になった

 

本作はアメリカ映画ではあるけれど、ヒッチコックがハリウッド進出する前のイギリス時代にも話は及ぶ

 

イギリスが舞台(或いはイギリス人)の話には「内助の功」を描いたものが多い気がする

 

 2012年の作品 

 

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