無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

132. 夏をゆく人々

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引用元:Yahoo!映画


2014年のイタリア映画

 

 

トスカーナ地方の自然豊かな村で、昔ながらの手法で養蜂を営む家族

 

四人姉妹の長女のジェルソミーナは、妹のように要領良くはないけれど責任感が強く、頑固な父親の独自の教育を受け、今や父よりもミツバチに精通している

 

一方で、年頃の女の子として人里離れた田舎で父が仕切る養蜂の仕事だけで毎日が過ぎていく生活にぼんやりとした不満と疑問を抱えてもいる

 

 

そんなある夏の日、人気テレビ番組「不思議の国」のクルーが村にやってくる

 

好奇心からテレビのコンテストに参加したい娘たちと、そんなものには関わりたくないと言う頑なな父

 

 

  

最終的には父も渋々了承して参加することになるも、テレビ番組は当たり前のように番組関係者の常識で進行していく

 

時間的な制約をかけたり、視聴者にわかり易い内容にすり替えるといった大事なことも確認(了解)もなく行われていくことで、そうした経験もない取材される側は傷ついたり、不安や不満を抱えていく(こういうのは万国共通なんだろうなあ)

 

 

ジェルソミーナは、今まで自分が育ってきた狭い世界を痛感すると同時に(テレビを通じて)伝統的な手法に基づく養蜂に注目して貰いたい気持ちもあって、番組関係者との感覚のズレを何とか吸収していこうとする

 

こうした「アウェイな環境で(自らが周囲に順応しながら)目的を叶えよう」と踏ん張るジェルソミーナの姿が印象的

 

 

 

テレビのクルーがやって来た日のジェルソミーナのこうした経験は、オトナの数年分に値するのでは(或いはそれ以上か)?、と自分の過去数年を振り返って思う

 

人間は同じ環境に長く居たり、アウェイの経験値が少ないと横柄になりがちで、それは先に公園で遊び始めた子供にすら見られる現象だとすれば、年齢に関係なく誰しもが陥ってしまう問題かもしれないなあ、と自戒を込めつつジェルソミーナを応援しながら鑑賞した作品 

 

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