引用元:amazon.co.jp
2014年のアメリカ映画
ダイアン・キートンとモーガン・フリーマンが主演の夫婦役、というだけで品質保証なコメディ
ブルックリンの古いアパートに40年暮らしているカーヴァー夫妻(ダイアン・キートン、モーガン・フリーマン)は、この先もエレベーターの無い5階の部屋に住み続けるのは難しいと、妻の主導で売却をすすめる
近年すっかりお洒落エリアになったブルックリンだから、高値で売れることを期待していた矢先、テレビからブルックリンブリッジでテロ騒動が発生というニュースが流れる
売れない画家の夫は、橋も見えるベランダのあるアトリエを気に入っていることもあって売却には乗り気になれない
ましてや続々と内覧に訪れる不躾な購入候補者たちの振る舞いに辟易し始める
内覧に来る人達は、検討を妻に任せてリビングのテレビにかじりついたり、説明されている最中にスマホで通話したり、どの部分が気に入らないから撤去や改装したいかと話したり、連れてきた子供や犬の粗相を放置したり、、
もちろん映画の中の演出とはいえ、コメディのネタとして通用するくらい「嫌がられる行為」として共通認識され、実際に存在する(恐らく日本でも)ということなのだろう
いいオトナが揃いも揃って、酷い話ではあるし、こうした時の振る舞いに「そのヒトの本質」が見えるのかもしれない
なるべく内覧者に会いたくない夫が、アトリエに戻ってみると、そこには内覧についてきた少女がひとりで座っている、というシーンが印象的
「なんで売ろうと思ったの?」
と、オトナな口調で話しかけてくるマセた少女に、カーヴァーも素直にそして穏やかに答えていく
「これは何?」とレコードのターンテーブルを指さす少女に「これはね、」とLPを載せて聴かせるのが、ヴァン・モリソンの「Have I Told You Lately」
実に役柄に合ったオトナな選曲
明日は、アメリカン・ニューシネマの名作をご紹介