無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

122. 飛べ!ダコタ

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終戦5か月後に佐渡島で実際にあった話を映画化したもの

 

 

1946年1月、イギリス軍の要人機ダコタが佐渡島に不時着する

 

ついこの間まで殺し合いをしていた敵国、島にもイギリス軍に家族を殺された者もいて、島民は大いに戸惑うものの

 

戦争は終わったのだから、困った人を助けるのは当たり前

 

と、イギリス人たちを民宿に泊めることにする

 

イギリス人たちも、最初は強い警戒心を示すも、徐々に打ち解け島民に感謝するようになっていく

 

 

 

 

ダコタの整備士の息子が、「かつて父が皆さんにお世話になりました」と、告げにイギリスから佐渡島に来た(!)ことがきっかけで、この事実を風化させまいと地元の協力もあり映画化されたもの

 

地元の協力といっても、この話が60年以上も公にならなかったことには、長い間「良いことをしたんだ」と言える時代ではなかったという理由もあり、またこの出来事の後に引き揚げてきた、或いは戦死が判明した方もいて、複雑な思いの中でのもの

 

本作にも、島民のひとりが親友が戦死したビルマ戦線でダコタが活躍したと知り、憎悪からダコタに火を放とうとするシーンもある

 

 

 

争いの遺恨をいつまでも擦り付け合って新たな争いを始めてしまうことが多い中、この映画には本当に救われる

 

2013年の公開