引用元:amazon.co.jp
1939年公開のアメリカ映画
学生の頃、過去の洋画(名作や有名どころを)一通り観ておこうと、電話帳くらいの厚さの映画紹介本を読んで、せっせと観ていた
「ローマの休日」、「市民ケーン」、「アラビアのロレンス」、「十二人の怒れる男」、「天井桟敷の人々」などの往年の名作から、「ロッキー」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」まで、時々邦画も挟みながら飽きもせず
本作は、何故かその中で漏れてしまった
タイトルがピンと来なかったのか?今となっては自分にもわからないけれど、原題は 「Mr. Smith goes to Washington 」
本題をいじらないという意味では妥当というか安全な訳ではあるけれど、結果としての邦題が「観てみようかな」と思わせる魅力に欠けるのはどうなのか?
そう思うと邦題を考えるのも難しい
汚職にまみれたベテラン政治家たちの操り人形として、議員に祭り上げられた新人のスミス(ジェームズ・スチュアート)が、熱意と正義感で立ち向かうという話
80年前の作品に、アメリカの民主主義の腐敗した部分が既に描かれていると同時に、正義を諦めないストレートな情熱も伝わってくる
絶対的不利な状況から、秘書のサンダース(ジーン・アーサー)のサポートで経験(知識、情報)不足を補い形勢逆転していく
ジェームズ・スチュアートといえば、ヒッチ・コック作品(54年「裏窓」、56年「知りすぎていた男」、58年「めまい」など)の渋目のジェントルマンな印象が強いだけに、ここでの青臭いほどの熱演は驚きだった
議長を演じたハリー・ケリーの表情(どの程度スミス議員に好意的なのか測りかねるし、ストーリー上で特に重要というわけでもないけれど、やけに印象的)は、もはや顔芸のレベルだ
ちなみに顔芸に該当する英単語はコレといってない(と思う)
日本人と比較すると表情が豊かな人が多いせいなのか、敢えてそれを表現する単語がないのかもしれない、、、どなたかご存じでしたら教えてください